今年の4月も、多くの薬局で新任店長が誕生されたのではないかと思います。よし、頑張るぞと気合いを入れている方、自分に出来るかなと心配をしている方、みなさん様々な想いを抱かれているのではないでしょうか。
そこで改めて、店長の仕事について考えてみました。やはり店長の仕事は、①業績を残すこと②部下を育てること、この2点ではないかと思います。
①業績を残す
薬局に限らず、飲食店の店長でも、コンビニの店長でも、全ての店の長に求められているのが、業績です。例え薬局であろうとも、営利店である以上、絶対に避けては通れない部分です。特に最近は、利益が出ず閉店に追い込まれる薬局が続出し、聖域は無いことを実感されている方も多いと思います。
では、どうすれば利益を出すことができるのでしょうか。本当はそれを考えるのが店長の仕事だと思いますが、ここで少し触れてみたいと思います。
「入るを量って、出ずるを制する」
商売の基本であり、売上を極大に、経費を極小に、どうすれば一番利益が出るか、常に新しいアイデアを考え実行するのが店長の仕事ではないでしょうか。例えば当社では、どうすれば患者さまからいただく技術料が1円でも増えるか、特に店長は常に考え実行をしています。また、経費の大部分は人件費ですので、みんなで協力し無駄の無いシフトを組むようにしています。
②部下を育てる
たまに見かけるのが、自らの仕事は早く素晴らしいのですが、部下に仕事を教えず、自分だけにしかわからないやり方を築き上げる方です。会社は、個人に何かあった時にもお客さまや取引先に迷惑を掛けないよう、日頃からリスクを管理しています。仕事を部下に奪われないようにしているつもりが、上司にはお見通しで、リスキーな人と判断されかねません。
人が成長しなければ、会社も発展せず、最後は会社が倒れてしまいます。人を育てることができず、自分だけで仕事をするタイプの方は、店長には向いていないのかもしれません。
部下を育てる方法の一つとして、店長は部下を信頼し、より高いレベルの仕事を任せてみるのはいかがでしょうか?薬局では店長と部下が一緒にいる時間が長いでしょうから、これを活かす手はありません。薬局は少ないリスクで大胆な委譲ができる、部下を育てやすい環境ではないかと思います。