中途採用
あけぼのの成長の可能性に魅力を感じました。
管理薬剤師 山田 篤司さん
東京薬科大学薬学部卒業後、外資系医薬品・化成品メーカー入社。大阪営業所No.1MRとなる。調剤薬局に転職し、店舗開発、店舗指導を担当。約20店舗を立ち上げた。2014年12月にあけぼの入社。中板橋店での改善実績を元に、現在潮見店の管理薬剤師として奮闘中。
― 製薬会社のご出身で、調剤薬局の黎明期に薬剤師になられたそうですね。
はじめから薬剤師志望でしたが、まずは「企業とは何か」「ビジネスマンに求められることは何か」といった社会人の常識を学びたいと考えて、大手製薬メーカーにMRとして入社したのです。
4年目に地域でナンバーワンの成績をとり一区切りついたので、大手の調剤薬局チェーンに転職しました。今から30年くらい前です。
当時は、医薬分業が始まったばかりの時代。大半の人が医薬分業の意味すら理解していませんでした。当然、調剤薬局という業態のスタンダードもありません。「どういうスタイルで、どういうシステムの店舗にするのか」を考え、具現化することが仕事でした。
店舗運営のマニュアルの2~3割は、地域の特性、従業員の個性によって独自に作成する必要がある。それが面白い。
具体的には、新しい店舗をつくり、実際に運営して問題点を発見して、その問題点を改善して次の店舗に反映する――。この繰り返しですね。平行して売り上げが思わしくない店のテコ入れの仕事もしました。
その後は、いくつかの中小の調剤薬局で働きました。これまでの経験が買われて、「店舗開発の専門部署をつくりたい」「調剤薬局をつくってみたがうまくいかない」「店舗をリニューアルしたいので手伝ってほしい」といったお声をかけていただいたからです。
― あけぼのを転職先に選ばれた理由は?
ひとことで言えば、「のびしろ」が大きいと思ったことです。今後の調剤薬局業界を考えれば、薬価基準の引き下げなど経営環境は厳しくなる一方で、淘汰が進むと考えられます。
そうした中で、あけぼの経営姿勢は積極的だし、そのための改革の意欲も旺盛です。実は、入社前に、大半のあけぼのの店舗を下見したのですが、「どの店も改革の余地は大きい」と感じました。つまり、まだまだ利益を伸ばせるわけです。そのお手伝いをぜひしたいと思い入社を決めました。
休日は、ウィンドウショッピングを楽しみます。
異業種のディスプレイや接客は、非常に勉強になります。
― 中板橋店では、どういったお仕事をしていましたか?
一人薬剤師の店ですので接客から調剤まですべて一人で担当していました。ルーティンワークと並行して、店舗の利益をあげるために、どうすればいいのか改善点を調査し、1年間の流れを見たところで、本格的な改革に着手しました。
あわせて、リピート率を高めるために、気持ちよい環境づくりも心がけています。具体的には患者さまから「ありがとう」と言われるようなニーズに応じた接客、掃除が行き届いた清潔な空間の提供などですね。
― あけぼのでやりたいことはありますか?
これからの新しい調剤薬局のスタイルなども考えてみたいですね。30年前に誕生した今のスタイルが正解だとは思いません。当時は有料老人ホームや特養に対するアプローチもほとんどありませんでしたからね。調剤薬局というスタイル自体にのびしろがあると信じていますので、未来の調剤薬局づくりに一石を投じられればと考えています。
― 最後に転職を考えている人にアドバイスを
転職先には、これまで経験したことがない業務を経験できる職場を選ぶべきでしょう。それは、経験してない診療科を増やすことではありません。違う診療科の知識は薬剤師なら必死になれば身に付くからです。必要なのは、新店準備にかかわれるとか、ドラッグストアでディスプレイや販売促進を担当するといった全く違う業務の経験です。
新しい経験を積んだうえで調剤薬局を眺めれば、これまで当たり前だと思っていたことに様々な疑問がわくし、改善点も見えてきます。このような視点を獲得できた薬剤師が、次の時代も生き残れるのだと思います。
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